三重大学

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活動概要東紀州サテライト

天満の甘夏プロジェクト

平成29年4月29日~平成30年3月末日 
代表者/山本康介、坂本竜彦、前川行幸

地域貢献活動

活動の概要

 尾鷲・天満浦地域において、労働力不足のため収穫されず未利用となっている甘夏(みかん)の利用率をあげたいとの地域からの相談があり、天満荘のNPO法人天満浦百人会と三重大学学生による甘夏加工品製造・販売を通して、その利用促進と三重大学学生と地域住民との交流を図る活動を行っている。さらに、この活動がベースとなり、尾鷲農林水産事務所、熊野農林事務所、県議会議員との協力のもと、尾鷲市天満浦における未利用甘夏資源の有効利用方法に関する共同研究「天満の甘夏プロジェクト」を目指して、地域の実情に沿った甘夏の維持管理プログラムを立案しており、三重大学学生も協力して甘夏畑の維持管理も実施し、地域の期待も大きい。

活動の成果

 今年4月に行った学生参加型の甘夏の収穫・加工・販売プロジェクトでは、学生にとっては地域文化や一次産業への”学び”が、地域に対しては、”労働力不足の解消”がそれぞれもたらされるwin-winの関係を見いだした。さらに、放置果樹園の再生に必要な専門的指導を三重県熊野農林事務所紀州地域農業改良普及センターから受けることによって、この関係を強化するような産学官連携の体制が整いつつある。このことは尾鷲甘夏産業の減退という地域課題の解決を通して、大学・地域双方に利益がもたらされる可能性を示唆している。また、放置果樹園の存在を多数確認した向井地域をはじめ、天満地域での活動をはじめとした尾鷲全域への波及効果が期待できる。