三重大学

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活動概要北勢サテライト

SDGs研究会

年間を通して 
代表者/朴恵淑

中小企業との共同研究

活動の概要

(1)「COP26(グラスゴー気候合意);Glasgow Climate Pact)と気候危機・エネルギー転換・次世代環境人材育成とSDGs」イギリス・グラスゴー
2021年10月31日から11月13日にかけてイギリス・グラスゴーで開催された国連気候変動枠組条約第26回締約国会議(COP26)に、SDGs研究会代表の朴 恵淑特命副学長(環境・SDGs)が参加し、国連のサイドイベントにおいて活動内容を積極的にアピールした。「グラスゴー気候合意(Glasgow Climate Pact)」が採択され、世界は気候変動の時代を超えて、気候危機(Climate Crisis)時代となっていること、その要因は、エネルギーによる要因が大きいここから、気候危機の緩和(Mitigation)・適応(Adaptation)の両方からのアプローチが必要不可欠である。2030年の持続可能な社会(SDGs)及び2050年のカーボンニュートラル社会(CN)の形成のために、世界の全ての国は、バックキャステイング(Back-Casting)による二酸化炭素削減目標を掲げ、実効力のある対策を講じることとなった。

(2)「環境とイノベーションの未来講演会」(愛知・名古屋スタートアップエコシステムコンソーシアム・中日新聞社)
11月29日に、愛知・名古屋スタートアップエコシステムコンソーシアムにおいて、2030年の持続可能な開発目標(SDGs)の達成及び2050年のカーボンニュートラル社会形成に向けた、中部地域の環境とイノベーションの未来に、次世代を担うグローカル人材育成の重要性及び再生可能エネルギーなどについて、基調講演を行った。その後、企業・行政・大学関係者とのパネル討論において、朴 恵淑特命副学長(環境・SDGs)はモデレーターをつとめ、中部地域は、四日市公害の教訓を活かし、ものづくりの盛んな地域性を活かした、環境.経済・社会の調和の取れた持続可能な社会・カーボンニュートラル社会のトップランナーとしての役割が期待できるとまとめた。

(3)「国際環境研究会議(アジア・サステイナブルキャンパス・ネットワーク; ASCN))に参加、SDGsの研究・教育活動発表」タイ・バンコック
2022年1月22日に、タイ・バンコックにおいて日本(CAS-Net JAPAN)、韓国(KAGGI)、中国(CGUN)、タイ(SUN)の約200の大学が加盟している、アジア・サステイナブルキャンパス・ネットワーク(ASCN)の第3回国際会議が開催され、SDGs研究会代表の朴 恵淑特命副学長(環境・SDGs)が参加し、コロナ禍での高等教育におけるニューノーマルによる持続可能な活動について発表を行なった。三重大学の環境・SDGs方針、エネルギー環境教育の成果、地球温暖化問題と健康、SDGs、ウィズ・アフター・ポストコロナ時代のニューノーマル社会に向けた活動、COP26(グラスゴー気候合意)の成果、日本を含む世界各国のCO2削減目標を踏まえ、2022年11月に開催予定のCOP27(エジプト;シャラム・エル・シェイク)での活動提案などを行った。

(4)「COP26から考える鈴鹿の未来創生」(鈴鹿市長と三重大学教員・学生との懇談会)(鈴鹿市)
3月6日に、市制80周年を迎えた鈴鹿市の持続可能な社会・カーボンニュートラル社会のトップランナーとしての政策展開に向けて、第1部;朴 恵淑特命副学長よる「持続可能な鈴鹿創生とCOP26(グラスゴー気候合意)」講演会および第2部;末松則子市長と三重大学生4名との懇談会を開催し、市制80周年を迎える鈴鹿市において、若者が住みたいと思うまちづくり、今後、50年、100年を見据えた、グランドデザインの作成に若者の提案を積極的に取り入れることが話された。

(5)「北勢サテライト研究成果発表会「みえの未来図共創DAY in 北勢」パネル展示」(四日市)
3月29日に、北勢サテライト研究成果発表会「みえの未来図共創DAY in 北勢」が開催され、SDGs研究会はパネル展示を行なった。SDGs研究会の研究・活動内容として、COP26・三重大学の環境・SDGs方針・三重県初の高等教育機関としての三重県SDGs推進パートナーシップ登録・三重大学環境・SDGs報告書2022の掲載内容・ESD-SDGsクラブ活動を展示した。

(6)三重大学・中部電力(株)協働事業「エネルギー環境教育成果報告書」発行(73ページ)
「エネルギー環境教育」をキーワードとする、SDGs-ESDの国内外における発展的展開戦略として、次の5つの重点的活動を提案している。
 ①三重県の小中高大学生(大学院生、留学生)を対象とする「エネルギー環境教育」のコンテンツ開発及び継続的実施。
 ②三重大学生(大学院生、留学生)を対象とする「エネルギー環境教育」の普及啓発及び発電所関連施設見学会、報告会の継続的実施。
 ③日本のサステイナブルキャンパス・ネットワーク(CAS-Net JAPAN)の2022年度年次大会が11月に三重大学で開催される機会を活かした、「エネルギー環境教育」の積極的アピール。
 ④COP27(エジプト;シャラム・エル・シェイク)に参加し、「エネルギー環境教育」の成果について積極的なアピールを行い、また、世界の産官学民との連携による発展的活動展開。

活動の成果

(1)「COP26(グラスゴー気候合意;Glasgow Climate Pact)と気候危機・エネルギー転換・次世代環境人材育成のためのエネルギー環境教育」
2015年9月の国連持続可能な開発サミットにおいて、「持続可能な開発目標(SDGs; Sustainable Development Goals)」が採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」は、17の目標と169のターゲットとなっており、2030年までに全世界の国・地域における全てのステークホルダーの協働によって達成すべき最優先アジェンダである。SDGsは、「誰一人取り残さないー No one will be left behind」を理念として、持続可能な社会を実現するための重要な指針となり、行政・企業・学校・市民など全てのステークホルダーが連携するグローバル・パートナーシップが求められている。特に、SDGsの目標4「質の高い教育をみんなに」、目標11「住み続けられるまちつくりを」、目標12「つくる責任つかう責任」、目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」など、SDGsの17つの目標を達成するためには、大学と行政・企業とのパートナーシップによる協働事業、21世紀最大の環境問題である地球温暖化対策のエネルギー政策において、創エネ・蓄エネ・省エネを担う次世代のグローカル人材育成が必要不可欠であることをアピールした。

(2)2021年11月29日(月); 環境とイノベーションの未来講演会(愛知・名古屋スタートアップエコシステムコンソーシアム・中日新聞社)
COP26(イギリス・グラスゴー)において、オバマ元アメリカ大統領の特別講演会において、若者は、SDGs及びカーボンニュートラル社会形成に向けて、SDGsの取り組み及び政策提案を行う必要がある指摘を踏まえ、中部地域の環境とイノベーションの未来には、次世代を担うグローカル環境人材育成の重要性を強調した。

(3)国際環境研究会議(アジア・サステイナブルキャンパス・ネットワーク; ASCN)に参加、SDGsの研究・教育活動発表
SDGs研究会の代表である朴 恵淑特命副学長(環境・SDGs)が顧問を務める「三重大学ESD-SDGsクラブ」のメンバーの小西 凌・陶 Ruiyi・安部大樹による研究発表を行った。安部さんは、「木質バイオマス発電におけるポストFIT制度の可能性」、陶さんは、「中国北部(天津)の工業団地地域の大気汚染問題に対する環境政策」、小西さんは、「コロナ禍における教育の質に関する変化」について研究内容を紹介した。

(4)「COP26から考える鈴鹿の未来創生」(鈴鹿市長と三重大学教員・学生との懇談会)(鈴鹿市)
市制80周年を迎えた鈴鹿市の持続可能な社会・カーボンニュートラル社会のトップランナーとしての政策展開に向けて、末松則子市長と三重大学生4名との懇談会を開催した。若者が住みたいと思うまちづくり、50年後、100年後を見据えたグランドデザインの作成に若者の提案を積極的に取り入れることを三重大学生の4名から提案された。特に、SDGsの目標7「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」。目標9 「産業と技術革新の基盤をつくろう」目標11 「住み続けられるまちづくりを」目標13 「気候変動に具体的な対策を」目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」の多様なテーマについて末松市長と学生との活発な懇談会となった。

(5)「北勢サテライト研究成果発表会「みえの未来図共創DAY in 北勢」パネル展示」(四日市)
北勢サテライト研究成果発表会において、SDGs研究会はパネル展示を行なった。特に、学生の活動を中心とするSDGs研究会の研究・活動内容として、COP26・三重大学の環境・SDGs方針・三重県初の高等教育機関としての三重県SDGs推進パートナーシップ登録・三重大学環境・SDGs報告書2022の掲載内容・ESD-SDGsクラブ活動などを展示した。

(6)三重大学・中部電力(株)協働事業「エネルギー環境教育成果報告書」発行(73ページ)
三重大学は、2009年8月に日本の総合大学初となるユネスコスクール登録を行い、三重県内の幼稚園小中高大学でのユネスコスクールへの登録やユネスコスクール活動の支援を行なっている。三重大学と地域の小中高校生との協働によるESDの普及啓発、特に、エネルギー環境教育への取組が求められていることから、三重大学・中部電力(株)との協働事業「エネルギー環境教育」への期待は非常に大きい。また、SDGsの目標4「質の高い教育をみんなに」、目標7「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」、目標13「気候変動に具体的な対策を」、目標17「パートナーシップで目標を達成する」の推進において、三重大学・中部電力(株)との協働事業「エネルギー環境教育」のように、学生たちの研究・活動を活性化させる、産官学民との連携によるSDGs-ESDの発展的展開が必要不可欠である。