三重大学

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活動概要伊賀サテライト

健康科学食品研究会

年間を通じて 
代表者/中井茂平、荒木利芳

中小企業との共同研究

活動の概要

伊賀研究拠点の設立テ-マは「環境、食、文化の調査研究、新製品開発」であるが、本研究会は近年注目を浴びてきている食の機能性と健康の観点から専門家に話題提供していただき意見交換するという形式で三重大学と伊賀地域の企業が連携し、地域産業を支援していくことを目的としている。

活動の成果


第24回健康科学食品研究会
平成30年12月7日(金)、 地域拠点サテライト伊賀サテライト伊賀研究拠点
講 演:  「魚類評価系による機能性成分と標的分子の探索」
       三重大学生物資源学研究科・教授 田丸 浩氏
ヒトと同じ脊椎動物である魚類は多産で、省スペースで大量の魚が飼育可能であり、さらに既存の生物種では作製が困難なタンパク質・抗体の生産が可能である。よって、魚類の上記の様々な利点にバイオテクノロジーをさらにバイオ計測に対して融合していくことで、従来のバイオ計測技術の限界を突破し、魚類の新たな産業的価値を創造できる。本講演では、組換えタンパク質作製および特異的抗体分子の取得によって得られた分子ツールを用いた魚類評価系について紹介するとともに、平成29年度に設立した「スマートセルイノベーション研究センター」について紹介された。

第25回健康科学食品研究会
平成31年3月19日(火)  地域拠点サテライト伊賀サテライト伊賀研究拠点
講 演:  「機能性物質の効果―魚から人までー」
       元オリエンタル酵母工業(株)飼料開発センター所長 酒本 秀一氏
抗病性、消化吸収の促進・抑制、整腸作用、肝機能改善、外観の改善、味の改善などに関する機能性についての一般的な話の後、実際の実験データをもとにブドウ種子抽出物、ブドウの皮、パン酵母由来β-1,3/1,6-グルカン、トーアラーゼ、アスタキサンチン、ビタミンC、ビタミンEなどの魚から人までを対象とした抗病性に対する効果やその機構について話があった。