三重大学

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活動概要伊賀サテライト

忍者の火器の調査研究

令和2年4月1日〜令和3年3月31日 
代表者/荒木利芳、紀平征希

地域貢献活動

活動の概要

 伊賀研究拠点では地域活性化の一環として忍者の様々な忍術を科学的に解明することに取り組んできた。私は忍者の火器を担当しているが、昨年度まで9本がテレビで放映された。本年度も二つのテレビ局(NHK BSプレミアム、NHK world)から取材の申し込みがあった。

活動の成果

テレビ:

①NHK BSプレミアムの“ザ・プロファイラースペシャル第2弾”の撮影が8月20日に愛媛県今治市の大島の採石場で行われた。テーマは「毛利vs信長 海を制する者が、天下を制す!」でその時使用された手榴弾である「焙烙火箭」の再現実験を萬川集海をもとに伊藤煙火工業会長の伊藤氏のご協力得て行った。木箱に入れた焙烙火箭が爆発する様子が撮影され、10月1日に放送された。

②NHK Worldの“Ninja Truth”の撮影が11月10日に伊藤煙火工業敷地内で行われた。通常の松明、通常の松明に黒色火薬を染みこませた布を差し込んだもの、竹筒に火薬を詰めた3種類の松明を用いてシャワー下での燃焼の様子や水の中に入れたときの燃焼の様子などが撮影された。これらは12月6日に放映された。


新 聞:読売新聞連載の“三重大発!忍び学でござる”に忍者の火器関連の記事が本年度は3回掲載され、通算で12回となる。

第10回:火薬筒の形推力に影響(伊賀版掲載日2020年6月7日、三重版6月10日)

第11回:火薬筒改良飛翔に成功(10月18日、10月21日)

第12回:黒色火薬原料争奪戦に(1月31日、2月3日)


書 籍:忍者学講義 山田雄司編     (中央公論社)
    第7章 忍術書の火器を作ってみる  荒木利芳


展示会:名張市・伊賀市・三重県連携の展示会 再発見!伊賀地域の伝統工芸品
〜代わらない技術、新しい製品〜 にわら縄や木綿縄、名張の火縄保存会から譲り受けた竹火縄ならびにこれらに硝石をしみこませたもので燃焼実験を行い、その様子をパネルにして出展した。