三重大学

文字サイズ
  • 白黒反転
  • テキスト表示

活動概要伊勢志摩サテライト

アコヤガイ外套膜委縮症と細菌叢の関連の解明

令和元年9月~令和2年3月 
代表者/佐野菜採

中小企業との共同研究

活動の概要

令和元年夏季に発生したアコヤガイの外套膜萎縮症状に関して,その原因究明のために発症貝と健常貝の血リンパ中の細菌叢を16SrRNA領域のPCR-DGGE法を用いて比較した。さらに外套膜の細菌叢についても16SrRNAの次世代シーケンサーによる解析を行った。

活動の成果

血リンパの解析では発症貝のみで優占する菌は無く,特定の菌が全身感染して本性が発症するようなことはないと考えられた。外套膜では発症した貝でTenacibaculum 属に属する細菌が優占している傾向があり,本症と関連すると考えられた。本症の原因かどうかを明らかにするには,さらなる研究が必要である。