活動概要伊勢志摩サテライト
海の博物館及び鳥羽市小中学校との連携による学校向け郷土教育教材及び教師教育プログラムの開発
2020年10月~12月
代表者/荻原彰
地域貢献活動
活動の概要
海の博物館の海女展示における自然科学的内容について事前学習用教材を作成した.教材は海女の呼吸法(磯笛),山あて(山の重なり方により海上での位置を推定する方法),磯のみ(海女の使うアワビ採取用具),海藻群落についての展示についての事前学習を行うもので,DVD(海女のアワビ採捕動画,学生による実験動画を交えながら学生が対話形式で各展示について解説していくもの),実験キット(教師用指示書を含む)よりなる.なお山あては展示内容にはないが,海の博物館との打ち合わせの中で重要な伝統的漁業技術で扱うべきと判断し,取り上げることとした.磯のみ,海藻群落については海の博物館で撮影を行った.
教材は鳥羽市立安楽島小学校,同市立加茂小学校5年生計70名を対象に試行した.試行はそれぞれの学校の教諭に行ってもらった.実践前に担当教諭に対してDVDの概要及び実験キットのねらいと実験方法の説明を行った.
活動の成果
授業後,児童に対して教材内容への興味度,理解度,展示理解を4段階評価(4が最高値)で質問するアンケートを行った.その結果,どの教材についても,理解度については3.3以上,興味度は3.4以上の結果が得られ,高い効果が得られたと判断することができる.このDVDと実験キットは鳥羽市の全小学校に配布する予定である。