活動の概要

海女の重要な収入源であるアワビを始めとする貝類，ナマコ類，あるいは海藻類等の磯根資源の増殖に関する基礎調査および基礎研究を計画し，地域の公設研究機関や水産高等学校，あるいは民間事業体と連携しながらそれを実施する。また、伊勢志摩地域における高校生、大学生・留学生によるフィールドワーク、共同研究の実施準備と諸調整／連絡を行う。これらの取組を基に、資源の増殖、さらには伊勢志摩地域の水産業振興をはかる基盤とする。

活動の成果

海女の重要な収入源であるアワビ類などの磯根資源の近年の減少傾向を科学的に説明するために，集中豪雨などが海洋生物の初期発育段階の個体群に与える影響を実験室実験で明らかにした。
9月に福井市で開催された令和元年度日本水産学会秋季大会でその内容を2題発表した（演題：1. Impacts of short-term salinity and turbidity stress on the embryonic stage of disk abalone. 2. Effects of salinity and temperature drop with exposure time on the early stage development of Bamboo Sole）。